みなさま こんにちは 重茂漁協の山崎義広です。
千年に一度と云われた東日本大震災・大津波から10年が経ちましたが、これまでに全国から幾多の温かい励ましやご支援をいただき、復興にご尽力くださった皆様方に、改めて心から御礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。
重茂漁協では『天恵戒驕』という言葉を経営理念としております。「天の恵みに感謝し、驕る気持ちを戒め、不慮に備えなさい」と、戦後の復興期に先代組合長が遺した言葉です。
私たちは、これからも海に感謝し、時には自然の猛威に立ち向かい、この美しい海を守りながら、安全で美味しい『天の恵み』を全国のみなさまへお届けしてまいりますので、どうかお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
重茂漁協のある岩手県宮古市重茂地区は三陸復興国立公園(旧陸中海岸国立公園)のほぼ中央に位置し、北は宮古湾、南は山田湾に挟まれ、太平洋に突き出した本州最東端の半島です。
重茂半島の最高峰である十二神山には『森林浴の森日本100選』に選ばれた広葉樹の森が広がり、黒褐色の岩肌と緑の松のコントラストが美しい海岸線を最東端へ向かうと、東経142度04分、切り立った断崖の上に白亜の魹ヶ埼灯台がそびえ、眼下には親潮と黒潮が交錯する豊かな漁場が広がっています。
組合創設の記録は、漁業法の施行された1902(明治35)年に重茂浜漁業組合の創立から始まり、1949(昭和24)年の水産業協同組合法施行に伴い、近代漁協として再スタートし現在に至っています。
令和3年3月31日現在の重茂地区の人口は1,316人、組合員数は496名で主な漁業は、採介藻漁業とわかめ・こんぶ養殖漁業、定置網漁業を営んでおり、全国の皆様へ安全で美味しい海産物をお届けするために地域一丸となって励んでいます。
組合員世帯数 | 359世帯 |
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組合員数 | 496名(うち女性50名)(正組合員451名、準組合員45名) |
組合員の平均年齢 | 58.5歳 |
代表理事組合長 | 山崎義広 |
役職員数など | 理事12名、監事4名 職員31名(東日本信漁連出向職員を含む) 女性部員260名、青年部員75名 |
資本金 | 18.3億円(出資金、利益準備金、積立金など) |
各事業収益 | 購買事業 2.7億円 販売事業 15.5億円 加工事業 6.7億円 自営定置 5.5億円 (共済、利用、種苗生産、さけ・ますふ化、指導、無線事業は省略) 共済事業の長期共済保有高 101.8億円 共済事業の短期共済契約高 120.7億円 |
重茂漁協創設の歴史は、漁業法が施行された1902(明治35)年の10月18日に重茂浜漁業組合を創立、翌年6月には音部浜漁業組合も設立され、この2つの組合が1914(大正3)年に合併して、現在と同じ大きさの地先漁業権を有する重茂村漁業組合が誕生した。
第二次世界大戦の戦況が悪化した1944(昭和19)年に制定された水産業団体法によって重茂村漁業会へ名称変更となったが、終戦後に再び民主的な水産業協同組合法が施行されたことによって1949(昭和24)年7月23日、重茂村漁業協同組合を設立して再出発した。
その後、1955(昭和30)年6月13日には宮古市との市町村合併に伴い、名称を重茂漁業協同組合へ改称して現在に至っています。