重茂漁業協同組合

メール

重茂の早採りわかめ 春いちばん

これが、わかめ!?重茂産の「春いちばん」は、しゃぶしゃぶにして食べるとわかめの概念が変わります!

この1年の漁果を決める大事な「春いちばん」の漁

重茂のブランドわかめ「春いちばん」は、成長段階の新芽のわかめを摘み取ったもの。わかめを立派に成長させるためには「間引き」という作業が必要であり、それは通常のわかめの収穫期である3〜4月よりも早く、1月〜2月の厳冬期に行われています。

年明けに真っ先に行われる「春いちばん」の漁は、重茂の漁師にとって1年の漁果を決めるといわれるほど大切な作業です。毎年1月中旬に関係者が集まって出荷式が行われ、今年1年の豊漁を大海原に祈願します。

重茂のわかめの漁場は外海にあり、海流がぶつかりあい常に波が高く、凪ぎの日は年に数日しかありません。1月の早朝、港を出た船は荒波を乗り越えて漁場へと向かいます。前を走る船すら見えないほど波が高く、「この海で船酔いを克服するには10年はかかるね」と重茂の漁師は話します。彼らはみな、小さな頃から父と一緒に船に乗り海に出てきました。わかめの養殖は海面に張り渡したロープに10月頃から種糸を巻き始めますが、震災後はロープの間隔を広げたり、より強度のあるものを使用しています。それでも台風や大型低気圧が来襲する時には、養殖ロープを深く海に沈めて風や波の抵抗を抑え、波が治まると水深を浅くして光合成を促すなど、こまめな調整をすることで立派なわかめに育ちます。

早春にしか味わえないそれは貴重な重茂の恵み

「春いちばん」は原藻(生わかめ)のまま出荷されているので、お湯をくぐらせ、その後すぐに冷水で冷やすときれいな緑色が長持ちします。春先にしか味わうことのできない貴重な海の恵みをどうぞご賞味ください。

塩蔵(塩ぬきわかめ) 原藻(生わかめ)
水分 93.3g 89.0g
たんぱく質 1.7g 1.9g
炭水化物 3.1g 5.6g
ナトリウム 540mg 610mg
カリウム 42mg 100mg
カルシウム 42mg 100mg
ビタミンC 0mg 15mg
マグネシウム 0mg 15mg
カロチン 250μg 940μg
葉酸 11μg 29μg
ビタミンK 100μg 140μg

新芽のわかめは、これまで一部の漁師の間でしか食されていませんでした。
しかしこの新芽には、ナトリウムやカルシウム、マグネシウムなど、人の体や脳の発育、健康には欠かせないミネラル成分がぎっしりと含まれていることが分かった素晴らしい海の恵みです。